目次
本籍(地)とは?
本籍、本籍地とは、簡単に言いますと「戸籍を置いている場所」のことを言います。
本籍と住所は違うの?
本籍は住所とは違います。
「住所」はお住いの場所になりますが、「本籍」は戸籍を置いている場所になります。
本籍は住んでいる場所である必要はなく、日本国内の番地のある土地であれば、届出をすることで、どこでも自由に決めることができます。
そのため皇居や甲子園球場など有名な場所を本籍地にされている方もいます。
本籍、筆頭者を確認する方法は?
お手元に戸籍謄本があれば本籍、筆頭者を確認することができますが、お手元に戸籍謄本が無いという場合、お住いの役所に「本籍地付きの住民票」を請求することで本籍、筆頭者を確認することができます。
本籍地を変更するには?
本籍地を変更する方法には「転籍届」という届出書を役所に提出することで変更することができます。
この「転籍届」は住所を移した際に役所に提出する「転入届」とは異なります。
また戸籍の筆頭者及び配偶者でない方は「分籍届」を提出することで、今いる戸籍から出て新しい戸籍を作ることができます。この際、本籍地は日本の領土内であればどこでも問題ありません。
その他、「婚姻届」や「離婚届」など次のような場合、本籍が変わる場合がございます。
婚姻届、離婚届、養子縁組届、養子離縁届
転籍届、分籍届、復氏届、入籍届
「転籍届」「分籍届」の詳しい手続きの内容は次の記事をご参考下さい。
「転籍届とは?手続きの方法や必要書類など詳しく解説」
「分籍届とは?手続きの方法や必要書類など詳しく解説」
戸籍にはどんなことが記載されているの?
戸籍には「本籍」、「筆頭者の氏名」、戸籍にいる全員の「氏名」、「生年月日」、「父母の氏名と続柄」が記載されており、それに加えて「戸籍事項」「身分事項」というものがあります。
「戸籍事項」には、その戸籍が作られたり消除される原因(転籍や改製など)やその日付などが記載されています。
「身分事項」には、それぞれ戸籍に記載されている方の出生、婚姻、離婚、縁組、死亡等など個人に関する内容が記載されています。
筆頭者とは?
筆頭者とは戸籍の最初に記載されている方のことを言います。
結婚をする際には、どちらの苗字を名乗るかで筆頭者が決まります。
結婚する際、夫の苗字を名乗る場合は夫が筆頭者となり、妻の苗字を名乗る場合は妻が筆頭者となります。
世帯主とは違うの?
世帯主は、「住民票」に最初に記載される方でその世帯を代表する方を言います。
一方で筆頭者とは「戸籍」の最初に記載される方です。
世帯主と筆頭者が同じになることもありますが、世帯主と筆頭者は別々のものです。
戸籍を請求する方法は?
どこに請求するの?
戸籍の請求は、本籍地のある役所に請求する必要があります。
戸籍の請求は、窓口まで行かなくても郵送で請求することができます。
誰が請求できるの?
戸籍を請求できるのは、次の通りです。
・本人、同一戸籍の方、直系尊属(父母や祖父母)、直系卑属(子や孫)
・代理人や成年後見人等の法定代理人
ただし、上記以外にも直系血族が存在しないときは兄弟姉妹が戸籍請求できる場合や裁判手続きなど正当な事由がある人は戸籍を請求することができます。
ご自身が戸籍を請求できるかどうかは、本籍の役所にご確認ください。
まとめ
戸籍の本籍地や筆頭者について記載をさせて頂きました。
住民票の住所とは異なり、戸籍や本籍を書くことがないため、いざ必要となると本籍が分からなかったり、戸籍がどうなっているか分からないことがあると思います。
そのような方々の少しでも参考になればと思い記載させて頂きました。
また戸籍に関する手続きについて記載した次の記事もございます。ご参考下さい。
「分籍や転籍など様々な手続き後の戸籍の見本一覧」
ご覧頂きありがとうございました。