離婚の際、子供が苗字を変える割合、変えない割合は？理由も解説

苗字を変更した女性が離婚をする場合、苗字を旧姓に戻すか、元夫の姓のままにしておくかを考えなければなりませんが、子供がいる人はお子様の苗字もどうするかを考えなければなりません。

それでは離婚をした場合、子供の苗字は変更する人としない人、どちらが多いのでしょうか？

この記事では、「アンケート調査による離婚後、子供の苗字を変更した人、しなかった人の割合とその理由」を記載しております。

離婚すると子供の苗字はどうなるの？

まず離婚をすると子供の苗字はどうなるのでしょうか？

離婚をした場合、結婚時に苗字を変えた親だけが結婚時の戸籍から出ていき、子供は元の戸籍に残ったままとなり子供の苗字は変わりません。

具体的な例で言うと、母親が結婚時に夫の姓に変更した場合、離婚した際は母親のみが結婚時の戸籍から出ていき、結婚時の戸籍には元配偶者の夫と子供が戸籍に残ることになります。

この場合、子供を母親の戸籍に入籍させるには、子の氏の変更許可申立という家庭裁判所での手続きが必要となります。
子の氏の変更手続きについては「子の氏の変更手続きを丁寧に解説」をご参考ください。

離婚後、子供の苗字を変える人、変えない人の割合は？

こちらは弊所が行ったアンケートで「結婚した際、苗字を変え、子供がいる状態で離婚した女性６６７人」に、離婚時に子供の苗字はどうしたかをアンケートしたものです。

離婚をした際、子供の苗字は変えない割合の方が多い結果となりました。

なお「離婚後、苗字を変えない人、旧姓に戻す人の割合は？」という記事を参考にしていただきたいのですが、例年、離婚した際、母親の方は苗字を旧姓に戻す割合の方が多い傾向にあるため、母親と子供で離婚時の苗字の選択に少し違いがあるようです。

それでは、次にどのような理由で子供の苗字を選択していくのでしょうか？

離婚後、子供の苗字を変えない理由

こちらのアンケートは、離婚後も子供の苗字を変えなかった女性３５３人に、その理由を聞いたものになります。

離婚後、子供の苗字を変えなかった理由で１番多かったのが「苗字が変わることで子供の生活に影響を与えたくなかった」という理由でした。

氏名変更相談センターでは「婚姻時の姓」から「旧姓」に変更されたいという御相談を多く頂きますが、その多くが離婚した際は子供が未成年であったので元夫の苗字を選択したが、子供が成人したので、旧姓に戻したいというものです。
※手続きについては「離婚して子供が大きくなったので旧姓に戻したい！手続きを解説」をご参考ください。

またその他の理由（7.1％）には次のような内容もありました。

それでは離婚の際、子供の苗字を変更された方は、どのような理由で変更するのでしょうか？

離婚後、子供の苗字を変える理由

こちらも弊所が行ったアンケートで、離婚後、子供の苗字を変更された女性３１４人に、子供の苗字を旧姓に変更された理由を聞いたものです。

離婚後、旧姓に戻される１番多い理由が「子供の苗字が元夫と同じことが苦痛なため」というものでした。
２番目に「子供の生活に影響がないため」とありますが、これは具体例でいうと、子供が結婚や成人などをしており、親が旧姓に戻したとしても子供の苗字はそのままで影響がないなどという意味です。

またその他の理由（8.3％）には次のような内容もありました。

離婚した場合、旧姓に戻すことが当たり前と思われていた方も多いようです。

子供の苗字を変えず親だけ旧姓に戻るには？

子供が既に一人暮らしをしていて独立している場合など、子供の苗字は変えず、親のみ旧姓に戻したい場合があるかと思います。

子供の苗字は変えず、親のみ旧姓に戻したい場合、旧姓に戻す親と子供の戸籍を別々にしておく必要があります。親と子の戸籍を別々にする方法としては次のような方法があります。ご参考ください。

まとめ

離婚後、子供の苗字を変える人、変えない人の割合やその理由について、まとめさせて頂きました。

弊所では次のような記事もございますので、ご参考ください。

「子供の戸籍を離婚相手の戸籍に残すメリットデメリット」
「離婚した際、苗字を旧姓に戻す人、変えない人の割合は？」
「離婚後の戸籍謄本を見本で解説｜子供の戸籍はどうなる？」

弊所では家庭裁判所の改名手続きに特化して業務をしております。

家庭裁判所での改名手続きがご不安な方は、司法書士事務所エベレスト大阪までお気軽にご相談下さい。