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改名理由の例文（裁判所HPより）
裁判所のHPには次のような例文があります。
こちらはあくまで家庭裁判所の記載例であり、こちらの内容を記載すれば許可がおりるというものではありませんので、ご注意ください。
通称名に変更
申立人は高校２年生の女子です。戸籍上は乙子となっていますが、幼稚園の時から通称として「丙子」の名を使用してきました。現在では、学校、友人や近所の人々の間では「丙子」として通用しています。
今後の進学や就職のことを考えると、社会生活上、戸籍名では不便ですので、変更の許可をえたく申し立てます。
離婚後、婚姻時の姓から旧姓に変更
１申立人は、昭和○年に乙川太郎と婚姻し、長男秋男（平成○年○月○日生）をもうけました。
２申立人は、乙川太郎と平成○年○月○日に協議離婚しました。その際、長男が、当時中学在学中のため、婚姻中の氏を称することとしました。
３長男は本年３月高校を卒業し、社会人となることとなりましたので、婚姻前の氏である「甲野」に変更する許可を求めます。なお、長男秋男は申立ての趣旨のとおり氏を変更することに同意しています。
外国人の配偶者の通称の氏への変更
１ 申立人は，昭和○○年○月○日，金夏男（国籍大韓民国，通称名甲野夏男）と婚姻しました。
２ 申立人は，上記婚姻時より現在まで，夫の通称名の「甲野」を使用してきました。
３ なお，申立人には同籍者として，長男秋男（平成○年○月○日生）がいますが，申立ての趣旨のとおり氏を変更することに同意しています。
改名理由の例文（司法書士事務所エベレスト大阪より）
氏名変更相談センターを運営する司法書士事務所エベレスト大阪が作成した申立理由の一部内容を記載します。申立の理由が特殊なのでほとんどの人には該当しない内容かと思いますが、具体的に支障を来していることの主張の仕方などを参考にして頂ければと思います。
国籍喪失で変更された苗字を元に戻す理由
私は平成○○年○○月にアメリカ在住の□□☆☆と婚姻し、「□□△△」となりました。
夫はアメリカ国籍を婚姻以前に取得しておりましたが、今年の5月にロサンゼルス領事館より二重国籍である事を指摘され、日本国籍を喪失することとなり、私も旧姓の「○○」姓に戻る事となりました。
しかし私は婚姻後、銀行や免許証など日米全ての書類を「□□」姓に変更し、生活しております。
～～企業秘密により省略させて頂きます。～～
また別紙2に記載している具体例のように、日本の氏とアメリカの氏が違う事で手続きに煩雑な手間と時間を要するといった不都合、家族関係の説明を都度求められるなど、夫婦別姓や日米で登録された氏が異なる事が原因で日常生活に大変な不便が生じております。
～～企業秘密により省略させて頂きます。～～
よって以上の理由から、氏「○○」を「□□」と変更することの許可を求めます。
改名理由だけでなく証拠も重要
申立理由と同じく重要になってくるのが「証拠」になってきます。
申立理由の内容によっては、証拠なく変更許可が降りるものも多く存在しますが、過去の判例上、なかなか認められにくい内容については「証拠」を準備していく必要があります。
例えば通称名を理由に変更する場合は、通称名を使用している事が分かる資料（年賀状、手紙、メール、契約書、名刺など）を提出していく必要があります。性同一性障害であれば、性同一性障害、性別違和の診断書が必要となります。
どのような証拠を準備する必要があるかや改名理由を作成するうえでの注意点等は次のサイトもご参考下さい。
「改名の条件は？」
「改名理由を徹底解説！変更許可される理由の書き方は？」
「苗字・名前の改名手続きの流れを丁寧に解説」
まとめ
改名理由の例文をいくつか記載させて頂きました。
改名理由を作るうえでは過去の判例の傾向やどのような証拠資料が必要になってくるのかも重要となります。
弊所では戸籍の改名業務をサポートさせて頂いております。
依頼前にご自身で作成された申立理由の添削はしておりませんが、現状、お名前が改名できる状況かなどは無料でお伝えしておりますので、改名でお悩みの方は氏名変更相談センターまでご相談下さい。