Ａさんの事例

生前の準備として、遺言書を作成するので、その遺言書に長年使用してきた通称名を記載したい。

弊所が、この氏・名の変更業務を初めて行ったのは、このＡさんの通称名を正式なお名前に変更したいという相談がきっかけでした。

通称名を正式な名前に改名する場合、５年を超えて通称名を使っていれば、改名の許可はおりやすいのですが、資料として残っているのは３年前のものだけでした。

改名の手続きで裁判所と何度も打ち合わせをしましたが、裁判所としては、実際は１０年前から通称名を使い始めていても、証拠がなければ、証拠がある時期からしか使い始めているとしか判断してくれません。

そこで、お客様にどのようなものでもいいので５年以上前に使っていた資料はないか確認して頂きました。

そうすると、５年６カ月ほど前に携帯電話の契約を通称名のサインでされているものを発見し、その契約書の写しを裁判所に提出することで、なんとか裁判所から改名の許可がおりました。

そのお客様は、本当に名前を変えることを望まれており、名前の変更が無事できて本当によかったと嬉しく思ったのを今でも覚えております。

氏・名前を変えたくても変えられない方、変えたいが変える方法が難しく分らない方など、たくさん困っている方がいらっしゃると思います。

​そのような方々の悩みを解消することで、少しでも社会に貢献できるよう、これからも全力でこの業務を取り組んでいく所存でございます。